8mmフィルムのデジタル変換では
直接フィルムを撮像する方式を用いており、スクリーン画面を録画する方式と比較して鮮明な映像が得られるのが特長です。また、非球面レンズを使用することで歪みなどの収差を抑えています。フィルムのコマを1コマずつ独立して取得するためフリッカーは全くありません。
色補正
経年劣化で崩れてしまったカラーバランスは無料で補正されるので、より自然な映像を楽しめます。
特に昭和50年を過ぎて製造された8mmフィルムでは、乳剤の組成がそれまでと異なり劣化が著しくなりますが、そういったフィルムに対しても有効です。複数のリールをつなげて作られた中型リールも繋ぎ目毎に補正されるのでご安心ください。
映像を目で確認しながら補正しますので、自動補正のように偶発的に色が不自然になることもありません。
丁寧に、丁寧に
フィルムのつなぎ目ごとにカット割りを行いそれらすべて別個に補正します。個人製作映画などの細かなつなぎ目に対しても同様、シーンの切り替わりごとに色がおかしくなることが無いようそれらすべてについて編集点を設置し手作業で補正を加えています。
Ra(平均演色評価数)94以上の高演色光源を使用
スタジオでの写真撮影で使用されるストロボ(Ra95)に近似する演色性能の光源を使用して映像が作られます。分光分布に偏りが少ないので、フィルム映写の光源のように本来の美しい発色が得られます。
広い表示エリアでより多くの記録を保存できます
一般的な変換ではフィルム全体の映像の内の何割かがトリミングされ、失われてしまいます。当店ではできるだけ多くの領域を取り込むように表示エリアを拡大しています。
手作りの字幕映像などで文字の一部が欠けてしまうことも殆どありません。
均一な明るさで画面の隅々までくっきり
撮影スタジオ用のディフューザを配置して画面のどの位置でも明るさが一定になっています。写真は画面全体にホワイトを写した時の様子とその時のヒストグラムです。
フレームバイフレームでのテレシネで元のフィルムに忠実な変換
一コマ一コマを静止画として取得するフレームバイフレーム撮像を行なっています。大まかには、
クロック送信->フィルム機構がコマを進める->3板式CCDで撮像->クロック送信(以下、繰り返し)
となります。フィルム上の各コマが混ざり合うこと無く独立して取得され、元のフィルム映像を忠実に記録します。
また、上記の理由から羽根のような遮光板が介在しないので、明るさがちらつくようなフリッカー現象は発生しません。
各ご家庭で撮影される8mmフィルムのほとんどは18フレーム/秒(1秒間に18コマの速さで進む。シングルエイト、スーパーエイトの場合)で 撮影されており、その一方で一般家庭のテレビは29.97フレーム/秒再生(59.94フィールド/秒)で動画が表示されますので、 各コマの映像を次のようにフィールド単位で補完して速度を合わせています。