80年代の内装を今風にリフォーム
自営でやっている店はとても古く、いかにも流行っていない店構えです。印象は見た目9割説を信じている自分としては由々しき事態なので、これをDIYでなんとかしようという試みです。
店舗入って左奥は壁面に白いスクリーンを垂らして証明写真用に使おうとしていたスペースなのですが、やや手狭のためストロボの配置がし辛くほったらかし。
そこで、このデッドスペースを写真セレクトのためのワークエリアにして活用してみようと思います。
配色の選定
別件で風呂のリフォームカタログを眺めていたら目をひいたデザインがありました。
また、とあるなじみの店では白を基調にしながらダークブラウンを配置することで独特の引き締まった大人感を出していました。なんとなくスタバっぽくてかっこいいので今回はこの色をパクります。
壁面の塗装と加工
養生して壁面の一部を白く塗ります。
念のためメラミンを紙やすりで荒らして塗料が食いつきやすいようにしておきます。ケンエースG-IIのホワイトを塗りましたが塗膜がものすごく頑丈でしかもメラミン塗装の上に塗ってもしっかりと食いついてくれました。
始めに荒らすときにマスクをしないで作業をしたら本当に具合が悪くなりました。以後絶対にマスクをするようにしています。
結構離れた場所にも粉が飛んでしまいますので新聞紙などを貼り付けて防ぎました。
油性ペンキは塗装用シンナー(プロの塗装屋さんは「塗シン」と読んでいました)で薄めておかないとまともに塗れないので予めホームセンターで買って薄めています。
う造り
壁面に使用する杉板にはう造りという木目を目立たせる加工を施してみました。
この板はw=120mm、t=9mmです。近くのホームセンターではw=90mmでt=5mmの材もあったのですが、イメージ的にどうしてもw=120mmが欲しかったので遠い方のホームセンターでそれを購入しました。
ガストーチで表面を焦がした後にワイヤーブラシで焦げを削ると木の柔らかい部分が削ぎ落とされて木目が浮いて出てきます。
ネットで探した限りではナイロンブラシでひたすら磨いて仕上げる方法もあるようなのですが、試したところ自前の工具(ドリル+硬めのナイロンビット)では全く進まなかったので焼いて作ることにしました。
買った直後の板の表面は加工跡のシマシマが浮き出ていますが、それは削り落としたりせず、そのまま焼いています。ワイヤでこすり落としたときに殆ど見えなくなります。
杉板の焦げた色は十分綺麗で味わい深いのでそのまま壁に使っても良かったのですが、ここではあえて上に塗装を施して人口的なテイストを加えます。スタバ感を出すためです。
ソリの問題もあり得るので両面を塗っています。おもて面は2回、見えない裏側は1回塗りで済ませました。
焦がしと削りは回数を重ねることで表面の造作が強まります。この写真は2回焼き削ったものに塗装しています。
見る角度で影の出方がだいぶ違います。
組み上げ
元の壁に2×4材を打って間柱とし、そこに板を釘で打っていきます。
当初、縦方向に杉板を組むか、横にするかで結構迷いましたが横向きの方がなんとなく落ち着きが感じられそうな気がしたので、横で取り付けを進めてみました。
また、板材の隙間から既設の壁(写真では鏡)が透けて見えて大変見栄えが悪いので、この後大きな厚紙(写真用の黒バックペーパー)を板と壁の間に差し込んでいます。
当初、天板はL字の棚受け金具で取り付けていたのですが、想像以上に天板も金具もしなってしまい、手を置くたびに軋んでしまいます。
見えないようにアルミのLアングルを仕込んでみたりしましたが18mmの天板はいくらでも軋んでしまいます。
そこでテーブルの足をIKEAから購入して取り付けました。一本250円と大変安いし強度も十分でした。
天板は元のままの色で十分いい感じでしたが一応頭の中のスタバイメージにはエボニーっぽいテーブルがあったので着色をします。
オイルステインを塗った後につや消し和信ペイント 水性ウレタンニスを塗り重ねています。それっぽい感じの色合いにはなりましたが、何となくトレニアのように見えて少々気持ちが萎えました。
前半終了
iMacの型式がとても古いのがかなり気になりますが、とりあえずパソコンを置いてみました。スタバに行けばリンゴマークの入ったパソコンやらタブレットが視界に入ってきますから、そういった印象記憶のバイアスでそれっぽさが増している気がします。
この店舗は夏場に子グモが多く現れます。杉板と壁の間の隙間にクモが住み着いているところを想像するとなんとなく気持ち悪いので隙間からクモよけスプレーを注入しました。
次回は右となりの壁です。全部の作業が終わった時にどう見えるのか気がかりです。